平成30年度、愛西市立立田南部小学校福原分校が廃校になりました。
廃校式は、先日行われましたが、今年も、校庭に咲く『太郎桜』の下でお花見会を開催し、翌週4/6、4/7に校舎を解放して行われる写真展の準備をしました。
『分校は、シンボル的な存在なので、今後地域のために、残された校舎を地域の方と交流の場として活用していきたい』
卒業生達の熱い気持ちを受け止めて、他校へ移っていった分校の先生が協力をする形で実現しました。
僕は、10年以上、この分校で撮影をしていた関係で、この会のお手伝いをさせていただくことができました。
その様子を記録に残しておきます。
お花見会の様子
芝生の校庭を備えた福原分校には、真ん中に『太郎桜』、校門脇に『次郎桜』、校舎の脇に『花子桜』と名付けられた三本の桜があります。
もともと春休みには、自然な流れでお花見会らしきことになっていたので、その形を大切にして、これを分校に関わる人たちが集まる会にしようという思いで始まりました。
今年は、分校の廃校が決定しましたが、お花見会として3回目。
10代後半、20代前半の卒業生が中心となり、地区の総代さんに回覧板で催しの告知の許可をいただいて、お花見会を呼びかけました。
備品や飲み物を買い揃えるために、少額ですが協力金をみんなで出し合いました。
回覧板の案内も、町内への挨拶も、協力金の金額も、買い出しも、当日のシナリオも、全て卒業生たちが作ったお花見会ができあがりました。
この日は好天に恵まれ、淡い桃色の花をつけた『太郎桜』が、みんなを迎えてくれました。
そんな校庭で開会式。
卒業生が司会を務め、現在は本校に通う子が遠慮がちに開会の言葉。
続いて、元教務主任の先生の挨拶。
今まで見ていた、分校の日常がここにありました。
開会式の後は、教室へ。
舞台のある高学年教室の黒板をみんなで綺麗にして、来年また、新たに書き込めるようにとメッセージを残しました。
昨年の休校、今年の廃校時に取材を重ねて来た新聞記者さんが
『こんなに集まるんですか!!』と、驚くほどの賑わいになりました。
正確な数字は把握できませんでしたが、延べ50人ほど集まっていたはずです。
『分校を残したい。地域のために活用したい』
卒業生たちの気持ちが、通じた結果だと思います。
お花見会は、予想以上の強風のため、室内メインになりましたが、 みんなで持ち寄った、食べ物や飲み物を分け合うスタイルで、今年もお花見会を楽しみました。
舞台の上に並びきらないほどの、お料理やお菓子。
手作りの料理、どんなものが良いかと考えながら買ってきたもの、手作りのクッキー、チーズケーキやティラミスまで!!
『簡単にお弁当を注文すれば・・・』
準備の大変さを思うと、そういった選択肢もなくはないと思いますが、
当日まで何が集まるかわからない中で、いろいろ考えながら、みんなで食べたいものを考えて準備する時間までもが、かけがえのない時間になっている部分もきっとあるのだと感じました。
次は写真展
今回のお花見会は、4/6、4/7の写真展の準備も兼ねていましたので、午後3時過ぎから、片付けと教室の飾り付けをしました。
皆さんが持ち寄った写真は、教室の掲示板などに飾り付け、数えてみると200枚をこす勢いです。
地元の方が自然に撮った写真が集まると、それはとても素晴らしく、僕の写真、いらないじゃん!っていうぐらい。
4/6,4/7は、10:00〜16:30頃まで、写真展として校舎を解放しています。
太郎桜もまだ綺麗に咲いていると思いますので、お花見がてら遊びに来ていただけたら嬉しいです。
4/7は、15:30頃から、一緒に、片付け、掃除も楽しめたらと考えております。
(お茶や、ちょっとしたおやつも準備しております)
お時間がある方は、そちらの方もご協力お願いいたします。