塩尻市唯一の銭湯で写真展

桑の湯写真展のポスター


8/30追記
台風10号の影響を考慮して、従来の日程に加え9/8(日)に開催日を追加させて頂きました。
遠方からお出かけ予定の皆さま、どうぞ、追加の日程もご検討くださいますようよろしくお願いいたします。

写真展が決まりました。
場所は、塩尻市唯一の銭湯、桑の湯。
僕だけの写真展ではなく、元桑の湯のスタッフ有志の皆さまとの写真展です。

令和6年6月末日。
95年の歴史を持つ桑の湯が廃業しました。
薪を使ってお湯を沸かす昔ながらの銭湯でしたが、体力と施設の老朽化などが原因でした。

このまま、塩尻市から銭湯が消えてしまうかと思われておりましたが、後継者の募集を開始。
現在、後継者が決まるのを待っている状態です。

こうして写真展が決まった

僕は、ニュースを見て、すぐに桑の湯に取材を許可を取り付けて、6月半ばに、1泊2日で下見を兼ねて打ち合わせへ。
最後の記念写真を撮るために、最終の3日間、桑の湯へ通いました。
そして、無事最後の記念写真を撮り終えました。

帰宅後、撮影したデータを見ていると皆さん、本当にいい表情をされていたのです。
桑の湯が、人生初めての銭湯だという大学生。
一度で、ファンになって、毎回、お友達を誘って桑の湯に通いました。
最終日は、お風呂に浸かっているところを記念に撮って欲しくって、ずいぶん長風呂をしてタイミングを待ちました。

豊橋から訪ねてきたという方と話が弾み、閉店間際に浴室で記念写真を撮りました。

カメラの話で盛り上がった近所のお客さん。
「さすがに浴室でカメラ構えるわけにもいかないから」といって、にこやかにカメラに収まって下さいました。

お隣の松本市から通ってきていたお客さん。
「本当にお湯がいいと自分で思うので」
松本にも銭湯はあるのに、寒い冬も湯冷めすることはないのでここに来ているそうです。

そして、桑の湯を95年守ってきた桑澤家の皆さま、桑の湯のスタッフの皆さまに親戚のように接していただく中で、塩尻唯一の銭湯、桑の湯をを大切にする思いに触れることができました。

写真を見ながら、今まで、岐阜県最後の分校旧川上分校や愛知県最後の分校旧福原分校、旧谷汲線(TV全国放送)など、現地で地元の方と写真展をしたことを思い出すと、桑の湯での写真展は、写真があるからこそ、取材を受け入れて頂けたからこそできることなんだろうなと。

そもそも、関係者の皆さまに喜んで頂けることが目標だったので、桑の湯が今の姿で存在しているうちに写真展をして、もう一度皆さまに桑の湯の雰囲気を楽しんで頂くことは、目標に合っていると思えたのです。

しばらくして、スタッフの方とやりとりしている中で、思い切って聞いてみました。

『よかったら写真展やってみませんか?』
「えー?写真はInstagramやTwitter用にもたくさん撮ってあるので!!なんだかとっても楽しそう」

とんとん拍子に話が進み、開催することになりました。

桑の湯や、そこを利用していたお客さん、地元の方にとって良い思い出づくりになると思いますし、後継者への橋渡しの意味も こめてタイトルは『つなぐ』に決まりました。

写真展というほどかしこまったものではなく、営業中のようにお湯をはることは叶いませんが、桑の湯の雰囲気を楽しんでいただく場に なればいいなと考えて、牛乳の販売を復活させたり、撮影なども楽しんで頂けるようにと準備しています。

桑の湯HP
masaki
駒田匡紀(こまだ まさき) フリーカメラマン。 撮影や取材のご依頼など、お問い合わせはコンタクトフォーム、メールをご利用いただけます。

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