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国府宮裸祭り。下之一色町なおい笹の奉納 2020

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奉納を終えて


奉納を終えて


本厄として七年会は、無事に奉納を済ませた。
七年会が拝殿を後にして桜門をくぐって外に出ると、門の前で待っていた六年会、八年会の笹が拝殿に向かっていった。


今年、奉納の主役を立派に務めた七年会の皆さんを間近に見ていて、やると決めたことに意識を集中し、やり遂げる強さを見せつけられたように感じました。
撮影前、穴を開けてしまったら、寒かったら、お酒を浴びて機材が壊れてしまったら、昨年より出来が悪かったら、そんなことをちらっとでも心配してしまった自分を恥じ反省しました。

彼等が見た『最高の景色』とは、調和、協力、友情、感謝・・・このお祭りの根底にある何かが、橋の上にいた彼等の目の前に現れていたのかもしれません。

少なくともこのお祭りを経験した彼等は、今まで以上に礼儀、友情、思いやりを持って、どんな困難にも立ち向かえる力を自分の中に感じたのではないでしょうか。

彼等は、お祭りという形以上に、肌で感じた素晴らしさを次の世代に残し伝えていきたいと感じ、このお祭りを作り上げ、伝えてきてくれた先人達を誇りに思い感謝しているでしょう。

年功序列、協力、礼儀、気合、精神力、それらがいかに尊いものかを感じるようでもありました。
はっきりと説明することはできませんが、現代では古い様式に縛られ窮屈と感じられる事柄の中に、今こそ必要とされている『知恵』や『工夫』が詰まっているようにさえ感じられました。
僕は、それを記録に残し次の世代の人たちに伝えていくお手伝いができれば、彼らが本当に望んでいる結果を残すことになるのかもしれません。

お祭りを終え、温泉につかり、宴会に参加させていただきました。
会の皆さんは、それぞれ感謝の気持ちを他の年代の人たちに伝えあいました。
そして、その席で来年に向けてお祭りは動いています。

来年、九年会として参加するのは、現時点でひとりでした。
七年会の副会長に誘われて、今回初めて参加したのだそうです。

六年会の会長から、九年会の会長に引き継ぎが行われました。
六年会の会長も、最初は一人で始めたそうです。
「自分がひとりで始めて、すごく苦労したから同じ経験をさせたくないっていうのもある・・・」
六年会の会長は、皆の前で引き継ぎを行なっていいものか悩んでいる気持ちを伝えた。

「おいっ!やるって決めたんだからひとりでも絶対やりきれよ」
席から激励の声が飛んだ。

「はい。やります」
引き継ぎが終了した。

来年、前厄を務める九年会は、ひとりでスタートを切った。

別れ際、参加を決めた九年会会長に声をかけずにはいられなかった。
「どうしてですか?」
「初めはとにかく一回参加してくれるだけでいいからと言われて、そのつもりだったのですが、参加してみて考え方が変わりました。仕事も家庭のこともあるけれど、お祭りに打ち込んでみようと思ったのです」
来年、たったひとりだとしても、彼は周りのサポートを受けながら立派にやり遂げているでしょう。

超えられない困難はないと教えてもらったのだから。


はだか祭り 集合写真

© Kobayashi Photoxdesign




今年の奉納の様子でした。
本当に、素晴らしいものを見せていただきました。一色、南陽の皆様、ありがとうございました。



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Author: masaki

駒田匡紀(こまだ まさき) 1971.6.13 フリーカメラマンです  撮影や取材など、お問い合わせは、コンタクトフォーム、メールをご利用いただけます。 スタジオについてはPhotoStudioをご覧下さい

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