小浜市〜京都府北部の木造校舎を巡った話(綾部・宮津編)
『残された校舎をどうしていくのか決めていかなければなりません』
『我が町で大掛かりなイベントがありますので合わせて来られたらいかがでしょうか』
時として、ペランとした質感すら持たない画面に浮かぶ文字から強烈な力を感じることがある。
福井県小浜市の知人から届いた2通のメールが、僕に今回の旅を決定させた。
一昨年ごろ、福井県嶺南、京都府北部に廃校後もたくさんの校舎が保存されている事を知った僕は、放っておけばただ朽ちていくだけの校舎を、どのように保存、活用しているのかに興味を持った。
理由はふたつ。
この地区を回れば、廃校後の校舎を有効活用したいと願っている福原分校の若者たちの参考になるはずだと感じたこと。
もう一点は、自分の取材として、地元の方々の郷土に対する気持ちをしっかり見ておきたい、記録に残しておきたいと感じたからだ。
『小浜のあたりでは廃校になった後も校舎が残っていますが』
廃校を熱心に取材し記事にしている記者なら何か知っているかと、小浜市のことを尋ねてみたが、そういった地区が存在していることを知らない様子だった。
今回、2泊3日という短い時間で表面をつるんと触れてき程度で申し訳ない気持ちもあるが、様々な企画に携わる地元の人、市の職員、市議会議員の方々からお話を聞く貴重な機会にもなった。
小浜やその周辺の地域の様子を知っていただくことができればと思い、写真とともに紹介させていただくことにする。
続きを読む →